紹介予定派遣で派遣から正社員へキャリアアップする

2022.02.02|お役立ち情報

 紹介予定派遣は派遣の働き方の一つです。派遣先企業に正社員や契約社員などの直接雇用されることを前提とした雇用形態であり、職場での経験を積んでから働きたい、キャリアアップを目指したい方にはおすすめの働き方です。今回は紹介予定派遣と通常の派遣の違い、しくみ、メリットなどについて詳しく解説していきます。

1紹介予定派遣のしくみとは

 正社員や契約社員など直接雇用されることを前提に派遣される紹介予定派遣は、派遣期間の間に直接雇用契約を結ぶか検討することができます。派遣期間が、いわゆる試用期間になります。派遣先企業と派遣スタッフの双方が直接雇用に同意すれば、雇用契約が成立します。派遣期間は最長で6ヶ月とされ、派遣スタッフはこの企業で長く働きたいか、派遣先は派遣スタッフがきちんと働いてくれるかを期間内に見極めます。派遣スタッフもしくは派遣先のどちらかが同意しなければ直接雇用されません。

 紹介予定派遣の流れは、まず将来的に直接雇用される紹介予定派遣であることを認識し、同意したうえで派遣スタッフは応募をします。派遣先企業に紹介され、就業前に面接などの選考を行います。

 通常、派遣では派遣会社と雇用契約を結ぶため、派遣先では就業前の派遣スタッフの書類選考や面接などは禁止されています。しかし、紹介予定派遣では雇用につながる可能性があるため、派遣先にも書類選考や面接などが認められています。通常の派遣よりも就業できるハードルが高く、派遣先の選考に落ちる可能性もあります。

 派遣先の選考に通過すれば、まずは派遣スタッフとして就業を開始します。働きながら職場内での人間関係や業務内容、社風などを知り、直接雇用になるかどうかを判断します。同時に派遣先もスタッフの人間性や勤務態度、姿勢などを確認し、直接雇用として採用するかどうかを決めます。6ヶ月の期間内に判断し、双方同意すれば正社員や契約社員として派遣先に直接雇用されます。

2紹介予定派遣と派遣の違い

 派遣会社を通じて派遣先企業で働く紹介予定派遣と派遣は、似ているようで前提条件やルールなど様々な違いがあります。大きな違いをまとめてみました。

直接雇用を前提としている

 紹介予定派遣では派遣先に直接雇用されることを前提としています。派遣ではそうした前提はなく、派遣スタッフとして働くことになります。

派遣先企業の選考がある

 将来的に派遣先企業と雇用契約を結ぶ可能性があるため、派遣先にも派遣スタッフの書類選考や面接をすることができます。派遣には、派遣会社の選考があるものの、雇用主ではない派遣先企業の選考は禁じられています。

派遣される期間

 派遣の期間は最長3年なのに対し、紹介予定派遣の期間は最長6ヶ月です。派遣は3年を迎えれば他の派遣先にて就業するなどを選択することになりますが、紹介予定派遣は6ヶ月後、直接雇用になるかどうかを決めます。また、派遣期間の途中でも直接雇用に切り替えることも出来ます。

3紹介予定派遣のメリット

 派遣スタッフから正社員や契約社員などの正規雇用にキャリアアップできるメリットのほかにも、次のようなメリットもあります。

会社の雰囲気を知ることができる

 選考では伝わりづらい会社の雰囲気や業務の詳細など、実際に働いてみないとわからないことは多々あります。紹介予定派遣では、派遣期間の間に業務内容や職場の雰囲気などを事前に体感することができます。実際に働いてから直接雇用に切り替えるかを決められるため、派遣スタッフにとって満足できるキャリアアップになります。

有名企業や大手企業に直接雇用される可能性がある

 正社員採用だと雇用のハードルが高い有名企業や大手企業でも、派遣会社の紹介を通じて就業できる可能性があります。

条件などの交渉はすべて派遣会社にお任せ

 雇用されるにあたり、就業条件や希望など派遣会社が条件交渉を行います。通常の就職活動ではすべて自分で交渉しなければならないことも、派遣会社を通じて伝えることができます。

採用されなくても次の派遣先を見つけてもらえる

 派遣先が合わずに辞退したり、派遣先から直接雇用を断られたりしても派遣会社に雇用されているため次の派遣先を紹介してもらえます。個人だと採用されなかった場合、また一から就職先を探さなければならないため、そうしたリスクも軽減されます。

4紹介予定派遣の注意すべき点

 キャリアアップを望む派遣スタッフにとって、紹介予定派遣での働き方はまさに理想の形ともいえます。しかし、理想ばかりにとらわれてしまうと意外な落とし穴に陥ってしまうこともあります。

直接雇用されないことがある

 紹介予定派遣は派遣スタッフと派遣先企業の双方の同意を得てはじめて、直接雇用になります。しかし、派遣スタッフが望んでいても派遣先に断られることもあり、その逆も同様です。断る場合には双方ともその理由を相手に伝えなければなりません。

正社員とは限らない

 紹介予定派遣は派遣先企業と直接雇用を前提としており、直接雇用であれば雇用形態の決まりはありません。直接雇用されても契約期間が定められる契約社員として雇用される可能性もあるため、事前に雇用形態を確認しておく必要があります。

5まとめ

 働きたい会社で派遣として就業し、直接雇用というキャリアアップも目指せる紹介予定派遣は魅力的な派遣スタイルといえます。ただし、いずれ自社で雇用することになる企業にとっては慎重になるため選考や契約のハードルが高くなります。企業にアピールできるよう万全の準備はもちろん、派遣会社のキャリア支援などを利用しながら企業の選考に挑むようにしましょう。

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